ラスアス2ブチギレお気持ち文章 -なぜラスアス1原理主義者である俺がラスアス2をぶっ叩くのが止められないのか-

イライラしすぎて放置していたラスアス2をクリアして3日ほどたったが、未だに心のなかでラスアス2を消化しきれない。

 

理由としては俺がキモオタクなのが一つ。

 

もう一つは「ジョエルが死んだから批判してるんでしょ?w」程度のレッテル貼りが横行していることだ。

 

(海外のでは「ラスアス2叩いてるやつはホモフォビアのセクシストでインセルのチー牛!w」なんていうレッテル画像が跋扈する次第だ。こんなんは批判でも批評でもなく単なる誹謗中傷に過ぎない。)

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というわけで、キモオタ特有のお気持ち文章が無限に生成されてしまうので、ここに書き写すことにする。

単にジョエルが死んだから、ポリコレだから、などという表面的理由で批判している奴ばかりではないと言うことを知ってもらえれば幸いだ。

 

ちなみにこれらは俺の思いつくままのツイートを、コピペして体裁を整えただけの文章であることは、先に言い訳させていただきたい。

記憶違いがあっても責めんといてくれ。

ラスアス2の俳優に殺害予告とかしてないし…

 

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ラスアス2の最悪な点の一つに、ラスアス1の完璧なラストシーンに泥を塗ったということがある。

 

俺はラスアス1のラストが大好きなのだが、思うにインセプションのラストと似てると思う。

 

(説明のために「インセプション」のネタバレが含まれることに留意してほしい。一応インセプションを見てる前提でこの文章は書かれている。あとラスアス1、2のネタバレももちろんある。流石に言う必要はないと思うけど…)

 


映画「インセプション」では、冒頭で主人公は独楽に対する恐怖にも似た執着をしていたのにも関わらず、ラストではそれをかなぐり捨ててしまう。


それは執着していた“現実”というものが非常に移ろいやすいものだということに主人公が気づいたからだ。

 

諦観とも甘受とも言えるこのオチは非常にSFでありながら、感傷的でロマンがあって味わい深いと思う。

 

 

そして、ラスアス1のラストもそれによく似たものと俺は受け取っていた。


ラスアス1のラスト、エリーは最後に「ファイアフライの基地で起きたことは全部ホントだと約束して」とジョエルに言い、ジョエルはそれに答え、エリーは「わかった」とだけ答え、エンドロールにはいる。


このシーン、違和感がないだろうか。

 

ラスアス1とそのDLCをやればわかるが、エリーというのは非常に聡明でタフな精神を持っている女の子である。、

 

「エリーをファイアフライに届ける」

 

というのはエリーの育ての親であるマーリン自ら、ジョエルに頼んだ仕事であり、様々な犠牲や人々の協力なければ、研究所まで辿り着くことは不可能だっただろう。


その旅のもつ“意義”はエリーが一番わかってたはずだ。


ところがそのエリーはファイアフライの研究所に着いた途端眠らさせられ、何もなかったように車に乗せられ意識のないまま帰路についている。

しかもエリーは検査衣のまま車に乗せられており、さながら何かに追われ慌てて連れ出されたようではないか。


「エリーをファイアフライに届け抗体からワクチンを作る」という話を持ちかけたのは、何を隠そうファイアフライそのものだ。

 

にもかかわらず、ジョエルの話では、

 


ファイアフライの研究所にはたくさんの抗体を持つ人間がいて、エリーの抗体は必要がない”

 

 

のだという。

死の危険と隣り合わせの旅をさせた組織とは思えない言い草だ。

 

 


長くなったがつまりここで言いたいのは、

 


『「ワクチンのために命からがらアメリカを横断したけど抗体を持つ人は至るところにいるので、この旅には意味なかったよ」


などというジョエルの苦し紛れの誤魔化しをあのエリーが鵜呑みにするわけがない』ということだ。

 


いくら麻酔のあと、そして旅が終わった安堵感に満たされていようとも、こんなバカげた話をマジに受け取るバカがどこにいるのかという話だ。


ましてやエリーの賢明さと頑固さからいって、口下手なジョエルのでまかせに異議を唱えないわけがないだろう。


しかし、実際エリーはジョエルに突っかからなかったのだ。


それどころか気のない返事をしながらジョエルから背を向け寝そべってしまった。

まるで「ジョエルの下手くそな嘘には全く興味がないよ」とでも言うように。

 


そして改めてエリーはジョエルに尋ねる。

いや、尋ねるというよりそれはむしろ“詰問”という方が正しいだろう。

 


ファイアフライの研究所であったこと(ジョエルが語ったこと)に嘘はないと誓って。」

 


ジョエルはまた嘘を重ねる。

 


「誓うよ」

 


そんな不器用なジョエルの嘘に対してエリーは短く、

 


「分かった」

 


と一言だけ返すのだ。

 


一年以上の長きにわたったジョエルとの旅。


自分の知らぬ間に“起きた”辻褄の合わない研究所での話。

 

そしてジョエルのどこか据わった態度。

 


エリーのこれまでの旅路や違和感や不安、不信をひっくるめて絞り出すような一言が、

 


「分かった」

 


なのだ。

 

 


もうこれ以上言葉も説明も必要はない。

 


なぜならエリーもジョエルも「インセプション」でいう『独楽』を捨て去ったからだ。

ジョエルが嘘をついていようがいまいが、そこは全くもって焦点ではなくなってしまったのだ。

正義や倫理や真実のその先に価値を見出したからだ。


だからこそラスアス1のラストシーンはこれほどまでにオンリーワンであり胸を打つのだ。

 

 

 

 

 

 


にもかかわらず2ではその真相をわざわざエリー自ら詳らかにしてしまった。


これほどまでの蛇足が他にあるだろうか?

 


インセプションのオチが

「実は夢/現実でした!!」

みたいな凡庸なものだったら、それだけで評価はガタ落ちだと思うが、そういう無粋な真似をラスアス2は、ノーティドッグは行ったのだ。

 


深淵かつ豊かな余韻をもつ、こんごもゲーム史に語り継がれるはずであったろうラスアス1のラストシーンは、

「エリーはジョエルの説明や現状との明らかな矛盾や違和感に気付いていなかっただけのただの馬鹿でした」というクソみたいなシーンに成り下がったのである。


(あるいは最初からラスアス1のラストシーンには


「エリーとジョエルは信頼関係があるから、どんなに無茶苦茶な話でも信じちゃうよ!!」


くらいの意味しかなかったのかもしれない…これはかなりがっかりだ…)

 


まあ、アビーパパを1で殺さないと先に進めないという仕様から言って、俺のラスアス1に対する読みはすべて間違っていた説も濃厚なんだけど…


だとしたらラスアス1から大した作品じゃなかったということなので、一応踏ん切りはつくのでありがたいっちゃあありがたいが…

 

エリーやジョエルの表情から言って、この読みはそんなに的外れではないとは思うのだが。

 

 

 

さんざん思いつきで書き散らしたが、ラスアス2批判の「ラスアス1を蹂躙している」という批判は、ジョエルが死んだとか、エリーがわがままレズだとか、アビーが金髪辮髪ゴリラだとか、そうした表面的なことだけではないということが言いたかったのだ。


2アンチは確かにジョエルが死んだことに過剰反応してるフシがあるが、2擁護者も2を批判してる奴らのことを軽く見て、視野狭窄になってることは否めないだろう。

 

 

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コピペ終わり。

我ながら後半何を言っているかわからない…

深夜テンションと工事の音で眠れないからと言って、こんな完全なるお気持ちテキストを書くものではない。

 

そんなことよりゴーストオブツシマ楽しみだね。