アニメ「ピンポン」を割と今更見ました。
卒論は書けねぇがこういうレビューだと無限に書けてしまう。
本編見る時間と合わせてどんだけ費やしてるんだ。
それはともかく、短い文章がかけたのでFilmarksと合わせて供養しておく。
ちなみにFilmarksのアカウント。
https://filmarks.com/users/21stC_schizoid
11話をイッキ見してしまった。
ちなみに、原作、実写、アニメ映画は知らん。
努力と才能、成功と挫折、勝利と敗北、理想と現実。
シビアな二項対立が幾度となく繰り返される中で、登場人物はそれぞれの“卓球観”ひいては人生観までも卓球から見出していく。
こうした答えのない輪廻のような問いに立ち向かう高校生と周りの大人たちの葛藤をカラフルにビジュアライズ出来るのは湯浅政明だけなんじゃないかと思う。
本当にこの監督はそうした“宇宙”をアニメーションに見つけ出すことに長けていると感じた。
最初はキャラクターの癖のあるパーソナリティや、卓球というあまり身近ではないスポーツが題材であることに戸惑っていた。
しかし、卓球の楽しさを体現したようなダイナミックなアニメーション。
そして努力と才能、敗北や挫折という苛烈な現実に揺れ動く登場人物の感情描写。
いわば青春そのものが持つ爆発的なエネルギーが、監督の持ち味である莫大なカロリーとスピード感のあるアニメーションで押し寄せてくる。
そうかと思えば、キャラクター同士の何気ない会話シーンもグッとくる。
学生時代特有の午後のまどろみのような心地よい遅滞が繊細で味わい深いのだ。
そんなこんなで数話見るつもりだったのが、結局最後まで続けてみてしまった。
ピンポンは映画原作アニメ共々、長年大絶賛されていて「とはいえスポ根だろ」とも思っていたのだが、見事に認識が覆った。
青春などという鼻白む語彙を持ち合わせていない自分にも、「SLAM DUNK」にならぶお気に入りのスポーツ作品ができた。